2017年 06月 25日
景気回復戦後3番目も実感なし |
過去の11.5%や5.5%の伸び率に対して「今回の1%程度では、そもそも景気回復と言えない」というのがワシの率直な意見だ。こんな数字では実感がなくて当たり前。1%もゼロ%も▲1%も似たり寄ったりで、景気回復というからにはせめて2%程度のGDP伸び率が必要だと思う。
政府が一年前に消費増税を見送った理由は、「リーマンショック並みの世界景気不安から、消費増税ができるような経済状況ではない」ということだったが、一体、あの判断は何だったのだろう。今になって景気回復が続いていたというのでは、そもそも見送ったことが間違いだったことになる。増税延期は選挙対策だったと言われても仕方がない。
国民の社会保障費増大に対する不安は、ますます大きくなるばかりだ。
雇用環境が良くなっても賃金の上昇が伴わないのは、出生率が下がり国内需要が盛り上がらないからだ。1%程度のGDP伸び率をもって、景気回復が続いていると言っても空々しいだけである。
驚くのは生涯未婚率が年々増加していることだ。男性は約4人に1人、女性は約7人に1人が「未婚」なのである。1985年頃の未婚割合は男女共に約20人に1人だった。
日本の若者たちは日本の将来に夢を持てなくなってなっているのだ。こんなでは日本の人口が減っていくため、GDPが増える訳がない。日本は結婚もできないような生活不安国になってしまったのだろうか。
成長戦略の話はよく耳にするが、未婚率を減らそうなんて運動は聞いたことがない。誰もが結婚できる社会を実現することに、政治家は注力すべきだと思う。そうでなければ、社会保障費の増大ばかりの日本に明るい未来はない。
by tak1953
| 2017-06-25 23:59